最先端の半導体技術を使用した、これからの計測
•常に性能の限界に挑み続けることにより、拡がり続けるデータコンバータのポートフォリオ
•卓越したシグナルインテグリティ、分解能、そしてダイナミックレンジ特性を実現
•新しいスタイルの試験システムの開発が可能
主なアプリケーション:
ここ数年、さまざまな分野で計測器が飛躍的に進歩しています。このページでは、いくつかの例を簡単にご紹介します。
変化し続ける試験環境
5G用インフラの整備には、膨大なエンジニアリングが必要となります。これまでの世代の移動体通信とは比べものになりません。5Gの新たな無線技術(5G NR)に対応するため、ミリ波(+30GHz)を含めた追加の周波数帯も活用することになり、マルチユーザーMIMOと非常に低いレイテンシの試験は大きな課題となっています。これは、ネットワーク・ハードウェアのフィールド試験と適合試験の双方に対する課題です。
装置の状態監視(MCM)は、工場の生産設備や産業用加工装置の稼働状況を常時監視するもので、インダストリー4.0時代には欠かせないものとなっています。分散配置された多数のセンサーが取得したデータを活用して作業全体を分析することで、予知保全や手順を最適化することができ、装置・設備に問題が発生する前にそれを特定することもできます。MCMを利用することで、会社は生産性を向上しながら操業コストを削減でき、作業者の安全も確保できます。
飛行時間型質量分析計では、異なるイオン化粒子の識別が可能です。これは、電場をかけて移動を加速させ、検出器に到達するまでの時間を測定するものです。このような活動では、広いダイナミックレンジで多くの信号データが生成されます。このデータは、デジタル化の段階を経て分析されます。
飛行時間型質量分析計では、異なるイオン化粒子の識別が可能です。これは、電場をかけて移動を加速させ、検出器に到達するまでの時間を測定するものです。このような活動では、広いダイナミックレンジで多くの信号データが生成されます。このデータは、デジタル化の段階を経て分析されます。
データコンバータの役割
ADコンバータ(ADC)やDAコンバータ(DAC)などのデータ変換デバイスは、実測したアナログデータをデジタルデータに、あるいはデジタルデータをアナログデータに変換します。オシロスコープやデータロガーなどでは、ADCの分解能とサンプリングレートの両方が重要な要素になります。逆に、DACでは任意の波形を生成する為に使用されるので、出力帯域幅などの性能が最も重要になります。試験用データコンバータを選定する際には、分析のために取得するデータの品質に関連するパラメータも考慮する必要があります。具体的には、スプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)、全高調波ひずみ(THD)、信号対雑音比(SNR)、ビット誤り率(BER)などがそれにあたります。
技術革新を続けるTeledyne e2vは、試験や測定分野で第一線にあるメーカーに画期的な半導体デバイスを提供しています。そして上述の課題の解決に向けて、計測器の製造を支援しています。
製品の特徴
EV12DD700は波形発生器などの試験機器に欠かせない、超高周波(SHF)ダイレクト変換対応のデュアルチャンネルDACです。サンプリングレートは毎秒12Gサンプルで、Kaバンド(+30dB)まで到します。幅広い周波数帯域ですが、減衰は非常にわずかです。プログラマブルな逆sincフィルタリング、数値制御発振器(NCO)、ダイレクト・デジタル・シンセシス(DDS)、デジタルアップコンバージョン(DUC)などの機能も有しています。
EV12AQ600は非常に柔軟な操作性を備えており、最新のオシロスコープ、MCM、飛行時間型質量分析計、ATEシステムなどのメインコンポーネントとして採用されています。このマルチモード12ビット分解能のクアッドチャンネルADCは、非常に低いSFDR値を実現しています。また、クロスポイントスイッチを使用して、毎秒6.4Gサンプルのサンプリングレートを4チャンネルに分配することもできますし、あるいは1チャンネルに集約して割り当てることもできます(4チャンネルに分配した場合は毎秒1.6Gサンプル、2チャンネルに分配した場合は毎秒3.2Gサンプルのサンプリングレートが可能です)。
EV12DS130xZPファミリーのデバイスは、強い線形性を示し、任意波形発生器などハイエンドアプリケーションでの使用に適しています。最大サンプリングレートは毎秒3Gサンプル、立ち上がり時間わずか50psの12ビットDACです。4:1および2:1の多重化機能を内蔵しているため、標準的なLVDS用FPGAチップとの接続が非常に簡単になります。
EV12DS480は、極めて低いレイテンシーに対応できる12ビット分解能のDACで、出力帯域幅は7.5GHzです。Kバンドで直接デジタル変換を実行することが可能です。マルチプレクサを内蔵しており、4:1または2:1の動作に対応します。複数のナイキストゾーンを扱う場合、独自のプログラマブルなパルス成形機能が非常に有効です。動作モードには、RTZ(Return to Zero)、NRZ(Non Return to Zero)、NRTZ(Narrow Return to Zero)、RF(Radio Frequency)があります。外部同期機能により、複数のDACデバイスの同期が可能です。
EV10AQ190Aは、高速データ取得、MCM、ATEアプリケーションをターゲットとした、クアッドチャンネル10ビット分解能のADCデバイスです。1チャンネルあたり毎秒1.25Gサンプルのサンプリングレートを持ち、インターリーブ時には2チャンネルで毎秒2.5Gサンプル、1チャンネルを使用した場合には毎秒5Gサンプルのサンプリングレートを提供することができます。SPIインターフェースにより、チャンネル数、ゲイン、帯域幅を調整することが可能です。チャンネル間アイソレーションを60dB以上とすることで、信号間の干渉を抑えます。
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