RF/マイクロ波システムレベルの各設計エンジニアは、すべての性能要件を満たすための「特効薬」となるコンポーネントソリューションを求めています。「特効薬」とは、多くの複雑な問題に対する唯一の完璧な解決策と定義できます。今日のRF/マイクロ波受信機システムの設計エンジニアにとって、Teledyne e2vのEV10AS940 10ビット、12.8 GSPS ADC（内部にDDCを実装）は究極の「特効薬」です。このADCにより、デジタル信号処理のためのマイクロ波の取り扱いが劇的に変わります[1]。EV10AS940（10ビットADC）は、LバンドからKaバンド（1～40Ghz）までのRF/マイクロ波信号を直接入力（アナログミキシングは不要）してアナログ・ディジタル変換することができ、更には本来ならDSPエンジンが演算処理を行う必要がある、ディジタル・ダウン・コンバージョン（DDC）、直交検波、周波数ホッピング、ビーム形成といった様々なデジタル処理を行うことができます。

RF/マイクロ波システムは、コンシューマー、コマーシャル、インダストリ、ミリタリ、宇宙といった5つの品質水準のいずれかを満たすように設計される必要があります。これらの各品質水準は、要求が高い順に、より高い性能、信頼性、耐久性、より長い寿命が要求され、それに伴ってコンポーネントのコストも上がります。さらに、RF/マイクロ波アプリケーションごとの品質水準が上がるにつれ、システムは通常、その場でソフトウェア化/再構成できる能力がますます向上し、その結果、システム全体のコストを劇的に下げることができます。それゆえに、EV10AS940は、サイズ、重量、電力（SWaP）の制約の範囲内でのコスト最小化を含め、上記のすべての検討事項に対する「特効薬」と言えます（2.5Wで16×17.6mm のFCBGAパッケージ（Fsamplemax = 12.8 GSPSの場合））。

Teledyne e2vのEV10AS940 ADCは、防衛（航空宇宙、アビオニクス、レーダー/SAR、EW、通信）、宇宙（衛星、SATCOM、宇宙船、地球観測、エッジコンピューティング、ナビゲーション（GNSS）、次世代GPS）、電気通信/セルラー、産業/製造、医療/ヘルスケア、オシロスコープ/デジタイザー、電波天文学、エネルギー、量子ナビゲーションおよび量子コンピューティング、自動車などのすべてのRF/マイクロ波アプリケーションに対応するよう設計されています。ここに挙げたアプリケーションは、EV10AS940が対応可能なアプリケーションのほんの一部に過ぎません（すべて前述の要求品質水準で対応可能です）。

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