Ka バンドまでのダイレクトアクセスが可能な Teledyne e2v のデータコンバータを使用した、RF ソフトウェアリゼーションを提案します
この記事で説明するのは、宇宙産業が現在直面している新しいテクノロジーです。これは今日の商業的な常識が覆されるだけでなく、宇宙を利用するインフラの設計や運用に大きな変革がもたらされる可能性があります。市場や技術の動向から見て、より柔軟なマルチミッション・プラットフォームに焦点を当てる必要があるという仮説があります。これはSoftSats と呼ばれるもので、既存の衛星とは異なり運用パラメータと無線インタフェースを基本的にソフトコード化(つまり主にソフトウェアで決定)するもので、現在の主流となっているハードウェアによる実装方法とは真逆のアプローチです。これにより、事業者は弾力的で機敏なプラットフォームにアクセス可能となり、技術的な投資を無駄にすることなく長期間にわたって市場の要求に対応させていくことができます。また、このイノベーションの標準化が進んで柔軟性が高められ、システムを再利用できるようになれば、宇宙へのアクセスコストが削減されて市場全体に利益がもたらされます。
SoftSats のキー・イネーブラーとなるのは、新しい広帯域データコンバータです。これにより初めてKa バンドへのダイレクトアクセスが可能になり、中間周波数での処理を省くことができるため、これまで不可能だったRF ソフトウェアリゼーションがクリティカルなスペクトル帯域まで広がります。複雑な広帯域用コンポーネントの開発状況について、実験環境で評価した二つの概念実証設計の初期成果も含めて説明します。結論は明確で、アーキテクチャを再検討してSoftSatsへの準備を進める時期がきています。2021 年後半には製品初期段階のサンプルをお披露目できるでしょう。それまでは現在のプロトタイプを用いた実験をさらに
継続していきます。
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