Teledyne e2v、クアッドチャネルのADCデバイスを使用した汎用シグナルチェーン開発キットを発表
フランス・グルノーブル – 2021年6月24日 – Teledyne e2vは需要の高いEV12AQ60xアナログ-デジタルコンバータ(ADC)シリーズのエンジニアリング・サポートの範囲を広げました。新たに提供するEV12AQ600-FMC-EVM開発キットは、ミックスドシグナル・サブシステムの実装を行う皆様にとって非常に価値のあるツールです。このキットはアビオニクスや軍事、宇宙、通信、産業および高エネルギー物理学アプリケーションのプロトタイプ製作を想定し、同社のEV12AQ600 およびEV12AQ605 12ビット クアッドチャネルADCの動作を評価するために使用することができます。このため、エンジニアはプロトタイプを迅速に構築し、期待される動作パラメータを確認できます。
EV12AQ600-FMC-EVMボードはそれぞれEV12AQ600またはEV12AQ605デバイスを搭載し、4個のシングルエンド信号入力と、適切なプログラマブルロジック・デバイスとのインターフェースのためのFMCコネクタを備えています。さらに、高速の内部クロック(6.4GHz動作をサポート)、12V定格電源ユニット、ESIstreamシリアルインターフェースも組み込まれており、外部クロックや温度モニターの接続を設定することもできます。
新しい開発キットは、EV12AQ60xシリーズをベースにした既存のハードウェアポートフォリオをさらに進化させます。すでに発表済みのデモキットやマルチADC同期キットは、いずれもFPGAが実装されています。EV12AQ600-FMC-EVMボードはFPGAが実装されていませんが、実際のシステム仕様に基づく独自のFPGAを追加することができ、プロトタイプの段階で必要なコードの作成を開始することができます。これによって、プロトタイプでの作業を最初からやり直す必要はなくなります。このキットはさまざまなベンダーの多様なFPGAプラグインボードに対応し、特にこのボード専用のXQRKU060のアルファデータ評価ボードやESIstreamの実装 のためのサンプルコードが用意されており、ESIstreamインターフェースを利用することで、複数のキットを同期させて、フェーズドアレイアンテナなどのより複雑な配置の開発を支援することができます。
EV12AQ60xシリーズには独自のクロスポイントスイッチが統合されており、EV12AQ600 およびEV12AQ605の各 ADCはそれぞれのコアを独立して使用したり、一体化してインターリーブしたりすることができます。これによって、4チャネルモードでは1.6GSpsのサンプリングレート、2チャネルモードでは3.2GSpsのサンプリングレート、シングルチャネルで6.4 GSpsのサンプリングレートが使用可能になります。また、ビットレートや入力アナログ帯域幅も必要に応じて調整することができます。
開発ボードは受注を開始しています。 EV12AQ600-FMC-EVM開発キットの詳細についてはhttp://www.teledyne-e2v.jpn.com/products/semiconductors/adc/ev12aq600/をご覧ください。
Teledyne e2vについて
Teledyne e2vのイノベーションは、ヘルスケア、ライフサイエンス、宇宙、輸送、防衛およびセキュリティ、産業機器の各市場の動向をリードしています。Teledyne e2vのアプローチは他社とは違います。お客様が抱える市場や利用上の課題に耳を傾け、お客様と協力して革新的なスタンダード、セミカスタム、フルカスタムのソリューションを実現し、お客様のシステムにさらなる価値をもたらします。
ウェブサイト: www.teledyne-e2v.com/products/semiconductors
Teledyne e2v担当者
Yuki Chan – MarCom Manager
Tel: +852 3679 3652 – Email: yuki.chan@teledyne.com